注意:この文章は戊戌夢物語を参考にした時限掲載の空想小説です。
意思の統一
出典:北極中心世界地図 江戸時代 天保8年(1837)
『世界軍事史辞典』を著した軍事史家デュピュイ大佐はこう言っている。 『成功を得る第一の道は、指揮を一人の人材に委ねることである。多くの人々に門戸を開放された事業は、誰もやる気がなく、だれもが私利私欲を得ようとして、作戦の利益は最低になる』
西方の没落
世界の砂漠化と化石エネルギーの枯渇は密接に関係している。これは西方文明の哲学に深く起因している。古代の西方文明は全て砂漠化して滅亡した。東方文明である日本文明は奈良京都江戸何れも自然環境との共存を可能とした。再生可能なエネルギー(燃料)と持続可能な農業(飲料水含む)を可能としたのが日本文明である。共産主義と資本主義は西方文明の双子の兄弟である。その哲学は砂漠三宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)である。日本精神は古代において中華文明やインド文明(仏教)を取り入れ、中世においてそれを神道と融合させることに成功した。近世においてはヨーロッパ文明(キリスト教)を取り入れ江戸時代においてそれを消化した。現代においてはアメリカ文明(資本主義とその双子の兄弟である共産主義)を取り入れバブル崩壊後の失われた10年で消化した。そして、残る世界精神であるイスラム文明を取り入れれば全ての文明精神を包含することが可能となる計算となる。問題となるのは誰に指揮を委ねるかである。大和は、大倭と言われていた。これは大きく人に委ねる(人偏+委)という意味である。この選択を過てば全ての文明の転換による人類の革新は失敗することとなる。それは地球の熱的死と同義でありそれは決して許される事ではないと明記しなければならない。適任者が存在しない場合、水素文明の計画は発動されない。その為に下記の5つの項目を包含可能で尚且つ年齢と家柄と容姿を保有する健康な男子を選抜することとなった。言うまでもない事であるが上記内容を小学生以前において既に量子力学によって理解していることが大前提である。(具体的にはソ連邦の崩壊を10年以上前に小学生で確信しそれを大学院生に説明できる程度の力が必要)
一. 情報化社会の本質を理解し、新しい戦闘教義である電光戦の開発メンバーである事
二. 十分な最新の情報機器とその運営員がいる組織を保有し、その管理能力を持つ事
三. 新しい戦闘教義に基づいた大胆な戦術と各部隊が実現可能な戦略を立案する事
四. 最も危険で困難な地域において陣頭指揮が可能な統率能力を保有している事
五. 教育と訓練の重要性を理解し、団結や規律、士気の重要性を体現できる事
1及び2はサイバードクトリン及び量子計算機と関係する内容であるので常人の理解範疇を超える。相対性理論を日露戦争時の軍人に説明しても有害にしかならないのと同じである。常人が理解可能である程度の可視化が可能な3と4に絞って概略を説明する。
戦略状況(1987年当時での既に判明していた内容)
地球サイズでの事象・・・地球の温暖化現象(炭素エネルギーから水素エネルギーへ)
世界サイズでの事象・・・化石エネルギーの枯渇(米国のイラク戦争とロシアの南下)
量子学で見れば自明であるが巨大な事象は変化余地が乏しい。人為的に変えない限りは外れはしない。
グランドストラテジー(大戦略)
エネルギーは集中型から分散型に変化するだろう。それに伴って化石エネルギーを中心とする化学肥料や石油依存型の集中型農業も分散型に変化する。情報体系、補給体系、軍事体系(政府含む)も含めてその全ては高度情報化されたネットワーク化されるだろう。源平藤橘の青年適任者は地方行政機関での総務、防災、財政、選挙管理委員会、公営企業である行政経験を積ませた後に民間企業を設立し運営する経験を必要とする。大規模な災害が発生した場合、その救援経験を実地で体験をさせる。尚、これら全てを誕生日から1万日以内でクリアーしたのは、たった1名だけであった。
適任者の彼が立案した戦略と戦術
その適任者は静かに暮らす事を望む好色な青年であった。つまり、武士団の棟梁となる事を望まなかった。しかし、時代はそれを許すはずはなかったし、それを正確に理解している彼も逃げることはしなかった。何故ならば、彼は22の男だったからだ。日本は長い歴史のある国である。一部のサラリーマンは知らないだろうが我ら伝統的階級が持つ力は列国水準である。つまり、コミンテルンやバチカン、国際金融資本、中華の幇に匹敵する。
戦闘教義としてのバトルフォーメーション

戦闘教義とは一般的にどのように軍隊が編成され、どのように作戦・戦闘を遂行するべきなのかについての具体的な思想であり、文章の形でまとめられている。戦闘教義は戦争・紛争・内戦・暴動などあらゆる事態・時間・場所においても常に有効に機能すべき普遍的なものであり、どのような敵に対しても効果を発揮できるように組み上げられる。戦闘教義は平時から軍隊において研究開発されるものであり、これに基づいて部隊編成・装備体系・軍事教練などの内容が決められている。戦場で突然生み出されるものではない。優秀な軍隊には戦闘教義が不可欠であり、司令官が敵味方の戦闘教義の長所、短所を探ることから戦術が生まれる。出典:戦闘教義
戦術
戦術としてアメリカの敗退とロシアの南下を利用する。アメリカは1970年をピークとして国内の石油生産が減少している。湾岸戦争からイラク戦争に至るまで彼らの生活様式を維持するためにはペルシャ湾岸の石油を支配する必要があった。支配には3つの形式がある。1つ目は軍事的なもの。2つ目はイデオロギー宗教的なもの。3つ目はマネー資本によるものである。アメリカは経常赤字国であるためにマネーの力は使えなかったし、キリスト教徒の国であるためにイデオロギー的な方法も使えなかった。その為に軍事的冒険に打って出ることは確実であると考えていた。ソビエトのアフガニスタンへの派兵が防衛庁の輸送分析チームがその正確な兵力と敗退を弾き出したように、現在に至るアメリカの敗退は1980年代には我ら全員の一致した見解であった。更にいえばロシアの南下も、国際金融資本の日本進出も全て想定済みであった。問題は帝の命によって耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで来た我らはこの好機にどう動くかである。彼はまず日本列島を大阪城と見立て、真田丸を西太平洋に築く事を選択した。これは北方のロシア、西方の韓国北朝鮮、南方の中国台湾の何れもが陥落する場合でも、真田丸が健在であるならば日本は負けないという判断からである。次に日本国民の覚醒を待つ必要がある。日本人は国際金融資本によるグローバル化という名の守銭奴(国際金融資本)によって富を毟り取られ貧富の格差が増大する。賃金が上がらず、ガソリンや食料価格が上昇すれば彼らは嫌が上でも覚醒するしかない。世界の本質を知るようになるまで彼はシーザーやナポレオンのエジプト遠征にならって中東に遠征に行くことを選択した。それは戦術として乾燥地の国々との交渉を可能とする技術と栄光をえる為である。乾燥地に住む民族の多くは遊牧民である。その農業技術は遅れている。特に灌漑技術は酷い状態である。この技術水準が低い部分に世界最高水準のバイオ樹脂数十種を投下すれば圧勝できる事は確実である。更に農業実験は数年必要である。つまり、同じ能力を保有する物質を使ったとしても、キャッチアップするだけで数年の月日がいる。その間に低価格の量産化を東南アジアで実現すれば追いつくのは至難の業である。この東南アジアとペルシャ湾岸地域の交易ネットワークは相互に利益を与える。産油国はエネルギーを持つが食料の自給ができない。東南アジアは食料の自給はできても輸送用エネルギーが不足している。まったく新しい技術体系を提供するだけで生産者と消費者の両方を味方とすることが出来る。しかも、土壌や農産物によって必要な情報は漢方薬の処方のように千差万別である。世界最高水準の情報技術体系を確立している彼に勝てる道理はまったくない。彼はその実績によってほとんどの乾燥地の国々と直談判できる力を身につけた。これらが機動力のある組織及び人員を集中して行った機動作戦である先の先である。次に彼は水素戦においては後の先を使った。これは彼が太陽の陣形と呼ぶ輪形人である。機動力を犠牲にしながら情報部門を他の組織に分散配置することによって火力と防御力を向上させることが可能となる。主として迎撃戦に用いられる戦術である。中東での戦に破れたアメリカがバイオエタノールの量産をするのは20年以上も前から想定していた。そのバイオエタノールを超える技術体系こそがバイオ・ハイドライドである。
出典:真田丸の戦い
戦略
戦略として水素文明を建設することを彼は選択した。水素文明を建設するにはその技術体系を確立する必要がある。まず、情報体系を構築し、次に補給体系を作り、そして、組織体系を組み込み、社会技術体系となる。人類は木を燃やして燃料とした。その後に産業革命が発生し石炭や石油、天然ガスが使われるようになった。基本構造は同じである。燃料を燃やして熱エネルギーを作り、それを運動エネルギーと変換し、最後に電気エネルギーに変える。これは無駄が多い。燃料電池は水素を直接的に電気エネルギーに変換させることが可能である。社会技術体系で最も重要なのはサイバードクトリンと量子計算機である。しかし、その重要性と常人の理解の範疇を超えるのでこの部分は割愛する。水素をどのように製造・貯蔵・輸送するかという部分が補給体系である。彼が選択したのはケミカル・ハイドライドを使ったハイパー・ハイドライドとメタノール及びエタノールを使ったバイオ・ハイドライド方式である。十分な副生水素と希少金属があるのであるならばハイパー・ハイドライドが望ましい。日本の技術体系は大艦巨砲主義的な原子力発電所に依存しる。つまり、ハイパー・ハイドライド方式はペルシャ湾岸諸国(アラブ人)とヨーロッパ連合(ユダヤ人)との協調がなければ実現不可能である。然るにアメリカの軍事的敗北とロシアの南下という状況においてはこの方式は当面の間、凍結となる。そうなればバイオ・ハイドライド方式が唯一の方式となる。エタノールの製造はトウモロコシからも製造できるが糖の抽出という面から考えて砂糖キビや甜菜大根が最も効率が良い。砂糖キビは非常にデリケートな作物でモンスーン地域である南の島々や東南アジアでなければEPRの問題を解決する事は困難である。彼は真田丸と呼ばれる西太平洋に事前に交渉の楔を打ち込んでいた。南の島々は地球温暖化で水没の恐怖に怯え、石油価格の高騰によって航空会社の燃料費が高騰しそれら国々の収入が減る事を分析していたし、石油ディーゼル発電に依存する彼らが電力不足に苦しむ事を予想していたからだ。それらの国々で、数年前から近い将来におけるそれらの問題点をマスコミ及び現地政府を使って報道していた。それらの国々は植民地の歴史しかない。つまり、自分で考え、工業製品を作りだす力もなければ、水没時に逃げ出す場所もないのである。必然的理由において彼は非代替性優位の法則が発動するのは自明であった。彼は日本の為にそれらを必要としていた。日本のシーレーン防衛とバイオ燃料、魚介類及びそれらによる自然肥料を得る為である。それらの国々と将来的に日本の合併すれば日本の持つ海洋面積は数十倍となり世界最大の海洋国家となる。それらの島々は人口が少なく、日本の負担は少ない。それらの島々には農業用機械や分散型発電装置を与え、それら島々から得られるバイオ燃料と魚介類、航空及び艦隊泊地は日本にとっては最後の希望である。南の島々はクリーンで効率的な電力と水没時の避難先を得ることが出来る。日本に取っても、それらの島民にとっても非常に良い取引となる。この海洋をつなぐ船舶の発動機は、バイオ・ディーゼル(バイオ燃料船)と水素船(燃料電池船舶)である。これらの艦船の量産が軌道に乗ればBRシリーズによる乾燥地でのバイオ燃料の量産を行う。特に中国、インド、オーストラリア、アメリカ、中東、アフリカは有望である。これら国々の分散型食料製造技術体系と水素エネルギーの補給体系と技術体系を掌握する戦略である。これらの水素エネルギーの交易を水素兌換とする新通貨で結べばそれが生み出す膨大な利益が発生する。その利益を持って希少金属と副生水素貯蔵用キャリアであるケロシンを蓄えれば特に航空用に力を発揮するハイパー・ハイドライドの補給及び技術体系を掌握する事が出来る。アメリカは自動車社会であり化石エネルギーの枯渇は国家的社会的に大きな混乱をもたらす。また中国は農業人口大国である。農村の砂漠化は国家大乱を引き起こす。この両方を日本文明は解決する事が出来る。砂漠緑化資材であるBRシリーズと水を生み出す発電方式であるバイオ・ハイドライド及びハイパー・ハイドライドの総合社会技術体系を保有する為である。中東に南下したロシアはイスラム聖戦士によるジハードによって相打ちとなるだろう。日本は中国とアメリカを水素文明の技術体系によって支援してそれら国々と同盟及び協商関係を構築する。世界の環境問題を一気に解決することによって日本の安全保障を磐石にしつつ、国民の雇用と新しい教育体系を完備することになる。新しい文明を短期間で人為的に構築する彼は超人天才である。それは常人が模倣する対象としては有害である。然しながら、その建設に協力した常人は多い。それらの苦難の体験は多くの少年少女に対してよい教材を提供する事となる。特に超人天才と共に常人がプロジェクトを遂行することが如何に困難であるかは重要な点である。そこには団結や規律、士気が存在した。その人々の歴史こそが最も良い教材である。なお、若い彼が長老を説得する為に、彼は死に勝る経験を南海の珊瑚礁、南洋の密林、中東の砂漠で行い、生きた年齢と経験の差を埋める為に年齢の掛け算の為に自分の命を賭けたということを最後に記しておこう。(注意:危険ですのでくれぐれも真似はしないで下さい。)
太陽と8つの惑星
太陽系の惑星は、「太陽系の惑星の定義」に基づき、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8天体とされる。太陽の陣形はこれに従う中台八葉院を形成する。暗き闇の王である冥王星(プルート、プロトニウム)はかつて太陽系第九惑星とされていた星である。しかし、プロトニウム発電と同じく本来いるべき場所に修正された。大ハーンの意思は人類を存続させる事である。よって、冥き王は追放された。太陽の陣は既に完成した。既に勝敗は決した。後はどのぐらいの多くの人々を救う事ができるかどうかである。大ハーンを中心に配置された5名のハーンとボス直属の3つの護衛団、そして、それらに指揮される各戦隊は真実の光によって人々を暗き状態から真実の世界に誘導せよ。新しい船が完成するのも既に時間の問題となった。化石エネルギーを奪いあっても問題は解決しない。既に新しい文明の大設計図は完成した。後はどれだけの人々を助けるかどうかである。日本人は自分の利益の為に、他民族が苦しむような事を決して望んではならない。苦しむ人々を助けなければならない。慈悲と自愛はリーダーにとって必須の徳目である。これは大ハーンの意思である。

コメント
すばらしい戦略です。感激しました。
よろしければ大ハーンの国籍をお教え願います。もしかして地球外生命体?
Posted by 匿名 at 2007年12月27日 08:32
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